農家が減っている。
先日、地元農協主催のトマト栽培講習会に15年ぶりくらいに参加して、愕然とした。
私が大玉トマトを栽培していた15年くらい前は、
管内のトマト栽培面積が約10haで、売上が3億に迫る勢いだった。
しかし、先日の発表では、面積が6ha程度、売上も1億程度なのだ。
かといってトマトの価格は昔とさほど変わらない。
農家がかなり減ってきたか、大玉トマトから離れる農家が増えてきたということ。
例えば私もその一人で、大玉トマトからミニトマトに切り替えている。
しかし、それにしてもこの減りようには驚きだ。
確かに大玉トマトは作りにくい。
美味しさ以前にカタチのいいものや、傷がないとか、
軟化していないとか、とにかく、外見が勝負だ。
前日出荷するが、そのときはいいと思っても、いざ選果する段階になると傷んでいたりする。結果廃棄処分になる。トマトジュースとかに加工する方法もあるが、ものすごく手間がかかる割に売れない。
この状況が果たしてこの辺だけなのか、
あるいは全国的なものなのか?
これじゃ、農家は救われない。
それどころか、こんな飽食の日本でさえ、食糧危機はやってくる。
私は、本当に危惧している。
わたしの農業の理念は「日本の農と食を守ること」だ。
何もかっこつけているわけでもなく、真剣に考えていかないと近い将来大変なことになる。そんな気がしてならない。