農業をする目的
去年までは、
農業はあくまで生業であって、自分自身の生活を支えるだけのもので良かった。しかし今年8月の豪雨災害に遭ってからは考えが変わってきた。
実際は今年になってから「習慣形成トレーニング」というオンラインのトレーニングを受講してから考えが変わってきて、さらに8月豪雨で固まった、という感じかもしれない。
「日本の農と食を守る」
多少、大きい考え方かもしれないが、このフレーズがいちばんピッタリくる。
そのために自分が構想することは、とにもかくにも大規模化である。そして当然そこには経営という考え方が芽生える。
農家は作ることだけを考えて、経営なんて考えなくていいというのは、とうの昔の話だ。
そういう農家が多く、またそれで良しとした農協や市町村が存在するからいつまでたっても農業は考えることをしない。
隣の農家が稲刈りしたからウチも始める、
とか
隣でトラクターを買ったからウチも買う、
という極めて単純な発想は、多少信じがたいが未だに存在する。
本来ならば、収支、財政状況、規模、将来構想などを考えながら次への投資は考えるものだが、まるで主婦がスーパーで野菜を買うのと同じ感覚で何百万もする機械を買い、施設を作るのだ。
そういう短絡的な考え方が農業をダメにしているのかもしれない。
私は、自分自身でも大規模化をはかり経営基盤を確立させながら、同時にほかの農家、とくに意識が高い農家をさらに育てるようなことを今後10年の事業に考えている。