令和4年8月豪雨
令和4年8月の水害は何か当たり前のように予想できていた。
8月の水害は実は数回にわたって訪れていた。
最初は8月3日、次は8月8日、その後後半にも数回。
特に強かったのが8日の豪雨だった。
8月3日の大雨では600坪のハウスが冠水した。
でもミニトマトはすぐには萎れない。天気が曇っているうちは意外に大丈夫なのだ。日中カーッと天気が晴れてくると、気温上昇に伴って萎れが見えてくる。
この段階では下からMOXという酸素供給材を流し込みした。これもまた意外に効果がある。
でも、これで乗り切れるとは思っていなかった。というのは、総合農法研究会で出している「寒試し」では、もう一度大雨がやってくる予想になっていたからだ。
そして案の定8月8日その時がやってきた。
少しでもずれてくれればという思いもあったが、今回は想定の最悪の事態となった。線状降水帯がもろに我が町を飲み込んだからだ。
予想はできていたので、最初の大雨の後に、できる対策はすべてやっていたので、確かに甚大な被害なのだけれど、その中でも僅かだが被害を軽減できた。
全てのミニトマトを収穫した後、私はミニトマトの樹に別れを告げた。
「今までありがとう。よく頑張ってくれたね。本当にありがとう。」切なかった。これを振り返っている今でも悲しい気持ちになる。
その日の夜から川の水は増水し始め、翌朝には、180センチも水かさは増えていた。