他産業からの農業参入
私の持論だが、農業分野に他産業が参入することは必須だと思っている。これまでも他産業から参入してきている事例はある。しかし一方で失敗している事例もある。おそらくそれは経営は知っていても「農業」を知らないからだと思う。農業は工業製品をつくるのと違って方程式では成り立たないからだ。
特に日本の気候や土地の形に特徴があって、それが「農業」を難しくしているし、加えて農家特有の「特別な技術」という亡霊が「農業」を難しくしていると思う。
だから、他産業から参入するときは経営ができることはもちろんだが、「農業」を知らないといけないと思う。
つまり「経営」を知っている人と「農業」を知っている人がタッグを組めば、これからの日本農業や食糧事情の閉そく感に風穴を開けることができると思う。
将来可能性がある他産業からの参入は、
1)土木関連会社
2)スーパーなどの小売業者
3)飲食チェーンやホテルチェーン
4)青果市場などの卸売業者
5)商社
6)加工業者
7)農協
などが考えられるのではないか。
農業は現状でも衰退している。これまではお金さえ出せば海外から輸入できた。しかしこれからはそれもできなくなる。特に中国が食料の輸入国に転換したときがピンチだと思うし、2023年には中国とインドの人口が逆転する。つまりインドの人口増加も、おそらく世界の食糧事情を脅かすのではないか。
農家に農業を続ける力がないのであれば、他産業からエネルギーをもらって農業を切り盛りしていくことが必要ではないか。